"不遇の王者「BULL」、捲土重来す"

 

ブルとは、去勢をされていないオスの成牛のこと。雄牛のほとんどは生後1~2ヶ月の間に去勢されてステアとなる。牧場では産まれてくる仔牛の数を管理するために、そうやって生殖能力のある雄牛を制限する。
つまり、ブルとは子孫を残すことを許された、選ばれし者ということだ。しかしながらその肉は硬く、皮革は厚く、繊維が粗く、銀面(オモテ面)には傷が多い。丈夫であること以外は欠点だらけのレザーのため、ブルハイドは通常、工業機械用のベルトや靴底として使われる程度しか用途がないものであった。

それをKIGOからの依頼を受けた国内のタンナーが、依頼主も驚くような出来栄えの特殊な鞣しを実現した。一枚の革に数百本の釘を打って固定し整える古くからの製法に、現代の技術を加えることにより、ブル独特のシボやキズは風合いとして残しながら、およそブルとは思えないようなしっとりとした柔らかさを併せ持つ。

ブリーフケースの気室内で触れることのできる、ブルハイドの床面(ウラ面)の滑らかさと輝きは、内側にしておくのはもったいないような気すら起こさせる。
牛の王者たるブルらしさを堪能できるよう、KIGOではレザーに適度な厚みを確保し、ポケットなど細かい細工はあえて付けていない。市販のバッグinバッグなどで仕分けてもらいたい。
ハーフフラップに、真鍮金具の一点留め。このシンプルさこそ、永く使える、もしかしたら次の世代に受け継ぐことさえできる、普遍性を宿すものである。

"BULL"ハーフフラップ ブリーフケース

¥49,500価格
消費税込み
  • KIGO