ドイツの世界的ナイフブランドBokerが、日本の肥後守に解釈と改善を加えて、まさに「前進」させたポケットナイフ。
こちらは真鍮のフラットハンドルを採用し、ステンレススティールのモデルとはやや機構が異なる。
チキリ(尾=親指で刃を起こす部分)がなく、両手を使って刃を出すが、スリップジョイントというバネが内部にあって、刃にテンションをかける仕組みになっている(肥後守はシンプルな構造なので刃の背を押すと簡単に倒れてきてしまう)。「固定=ロック」はしないため安心感は減ぜられるが、しっかり両手で開け、ゆっくりと閉じるという慎重な扱いを覚えられる点は、お子さんのファーストナイフにもよい。
ステンレス製ブレード(刃)は、硬度が高く切れ味のよい440Cを採用。
鉛筆削りはもちろん、キャンプでフェザースティックづくりに使うもよし、さまざまな工作にもよいだろう。
Boker ZENSHIN BRASS
刃:ステンレススティール(440C)
※440Cは、EDCナイフ(Every Day Carry)に使われるベーシックグレードのステンレスの中では上位と言え、切れ味がよく、高級包丁や大型ナイフなどにも世界中で採用されている鋼材。
ひとによってはミドルグレードに入れて評価することもある。ハンドル:真鍮